海沿いの街、夏祭り、猫、悩みを抱えた中学生、異世界、九份、、、
上記のワードに二つ反応をした方はおめでとうございます!このアニメ視聴の適性があります。
『泣きたい私は猫をかぶる』の事前情報
周囲になじめない少女の唯一の楽しみは、猫に変身して好きな人に会いにいくこと。でもそんな毎日を続けるうちに、猫と人間の境界が次第にあいまいになり始め…。
Netflix引用
監督
監督は2名いて1人はセーラームーンシリーズやおジャ魔女どれみシリーズの監督を担当された『佐藤順一』監督。もう1人は千と千尋の神隠しの仕上げを担当された『柴山智隆』監督です。
主題歌
歌は主題歌と挿入歌とエンドソングの3種類あります。
歌手は2017年に結成された日本の男女2人組のロックバンド、『ヨルシカ』さんです。
作詞・作曲・編曲はヨルシカのギタリスト兼コンポーザーである『n-buna』さんが手掛けております。
声優
このアニメとにかく声優さんがめちゃくちゃ豪華なんです!!
2000年代以降のアニメをよく知らない筆者ですらお名前を存じ上げている方が大勢いらっしゃいます!
ここに書いた以外にも多くの声優さんが声をあてていらっしゃるので是非聞いてみてください。
その他
劇場公開断念
こちらのアニメ、2020年6月18日16時よりNetflixにて全世界独占配信が始まりました。
1時間44分の大長編アニメーションなので「ネットフリックスじゃなくて劇場ですればいいのに」と疑問に感じていましたが、どうやらこのアニメ最初は東宝にて2020年6月5日の劇場公開を予定していたとのことです。
ところが新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、2020年4月29日に劇場公開はせず全世界に向けNetflixにて独占配信をすることを決めたとのことです。
だから字幕に「ポルトガル語」「中国語」「英語」「韓国語」「日本語」の5言語が対応されていたんだね。
小説と漫画
ノベライズとコミカライズもされていますので、興味のあります方はアニメと合わせてこちらもどうぞ♪
登場人物
笹木美代(ムゲ)
いつも笑顔で明るく元気いっぱいな中学2年生の少女だが、奇行が多くその為に付いたあだ名はムゲ(無限大謎人間より)。クラスメートの『日之出賢人』のことが大好きで積極的にアピールするがいつも軽くあしらわれている。夏祭りの夜に不思議なお面をもらいそこから猫に変身する能力を身に着ける。
日之出賢人
クールで物静かなムゲのクラスメート。ムゲには冷たいがムゲの変身後の姿の『太郎』にはとても優しい。実家は陶芸工房を営んでおり自身も将来は後を継ぎたいと考えているが…。
深瀬頼子
ムゲの小学生の頃からの友達。時にはムゲの代わりに怒ったり泣いたりとムゲのことを一番に思ってくれる存在。だが小学生の時に彼女とムゲとの間にはとある問題があり…。
水谷薫
ムゲの父親の彼女。小学生の時に家を出ていった母親の代わりに家のことやムゲを気遣ったりなどする。『きなこ』という猫を子供の頃から飼っておりムゲの家に連れてきて一緒に住んでいる。
猫店主
ムゲが傷付くと目の前に現れる不思議な猫。ムゲに猫に変身できるお面を授ける代わりに彼女の人間の顔を欲しがる(人間の面)。その目的とは…。
ストーリー内容(途中までネタバレあり)
猫に変化できるお面
小学生の頃に一度猫の世界に迷い込み猫店主と出会ったムゲ。
月日は流れ、子供の頃に自分を置いて家を出ていった母親と夏祭りに出かけた夜に母親から「お父さんにまたお母さんと一緒に住みたいって言ってくれない?」と打診され、「自分勝手だ!」と怒って走り出す。世界の破滅を願ったところ再び猫店主と出会い、被ると猫に変身する猫の面を貰う。
初めて猫に変身した夜に塾をサボって夏祭りに来ていた日之出と遭遇し、その後日之出の情報を収集してムゲの状態で仲を深めるためにちょくちょく日之出の家に猫の太郎として通うようになる。
学校では『日之出サンライズアタック』と称して日之出の背後から背面タックルをするという奇行を繰り返し日之出を筆頭とした周囲から若干引かれている。中でも坂内(バンナイ)と新堀にはからかいのネタにされている。
家に帰ると父親の彼女の薫さんが「おかえり」と出迎えてくれるが、どこかお互いよそよそしい感じで、ムゲはすぐに自分の部屋へ向かってしまう。
時を同じくして日之出家では父親を早くに亡くし母親から「あなたがこの家の大黒柱なんだから」と重圧をかけられている日之出が陶芸に勤しんでいた。そこにムゲ扮する猫の太郎が訪れ、つかの間の休息を楽しんでいた。
ムゲは日之出家からの帰り道に猫店主に遭遇し「人間の面が欲しい」と打診されるが断り家へと向かう。
その夜ムゲの家の食卓にはお母さんとの思い出の味の里芋の煮っ転がしが出たが、薫さんの煮っころがしは味が薄くムゲの好みではなかった。また、食事中に日之出の話が上がった際に父親が「彼氏か?なら一度薫に会ってもらえ。女子には女子にしか分からんこともあるだろうしな」と空気の読めない発言をし、「この家に自分の居場所はない」と疎外感を感じてしまう。
この為、早く日之出と結婚し家を出ていきたいと願っている。
日之出の笑顔がもっと見たい
翌日の昼休み、1階の中庭にて坂内(バンナイ)と新堀が食事を取りながらムゲと日之出の陰口を叩いていた。それを聞いたムゲは「自分が馬鹿にされるのは構わないけど、日之出が馬鹿にされるのは許せない!!」と2階の渡り廊下から飛び降りる。
その際足を怪我してしまうが、駆け付けた日之出たちと昼食を一緒に食べることになる。
屋上にて日之出の手作りの里芋の煮っころがしを貰い、自分好みの味なのと距離が縮まったとでとても喜んだ。
家に帰ると薫さんが足のことと何か良いことがあったのかと聞いてきたが、それを「なんでもないで~す^^」と軽くあしらい自室へ向かうムゲ。昼の出来事を思い出し「もっと日之出の笑ったところが見たい」と太郎に変身した。
ところ変わって日之出家では母親が経営難を理由に陶芸工房を畳むと言い出していた。
将来は陶芸をやりたいと思っていた日之出は母親に反発するが、そんなことより受験に集中しなさいと一蹴され、何も言えなくなってしまう。
落ち込む日之出を見てムゲでも太郎でも力になれないと、自身も落ち込むムゲ。そのまま日之出に会わずに家に帰ることにした。
その夜どうしても気になり再び日之出の家に行くと、一人でろくろを回す日之出の姿があった。
そこで日之出は太郎の足のケガとムゲのケガの位置が同じ事に気付く。
それでムゲのことを思い出し「あいつみたいに正直に陶芸続けたいって言えなかったよ」と太郎に悩みを打ち明けた。
太郎も「私も本当に言いたいことはなんにも言えない」「日之出に会う前は世界の滅亡を毎日願ったりもしたけど今は違う」「好きって言われたい」と自身の思いを再確認した。
その日の帰り道、再び猫店主に遭遇した太郎は「このまま猫として生きていけばいい。そうすれば楽になれる」と提案されるが「猫のままでは日之出に何もしてあげられないから嫌だ」と拒否する。
家に帰ると父親と薫さんが「美代ちゃんは裸足で外に出歩いているみたい。私怒れない」と話し合いをしている声が聞こえた。それをごまかし、自分の言えなかった本当の気持ちを日之出に伝えるために手紙を書き始めた。
美代はもういいや
翌日自分の気持ちを込めた手紙を日之出に渡そうとしたムゲは坂内(バンナイ)に手紙を取られ内容を読まれてしまう。
何とか取り返したがクラス中に恥をかかされたと怒った日之出に「大嫌いだ!」と言われ教室から飛び出してしまった。
飛び出したムゲを追いかけて渡り廊下で泣きながら「日之出を諦めるか」「私と絶交するか」と詰め寄るよりちゃんに「どっちも無理だよ」と煮え切らない態度をとるムゲ。
家に帰り自分の部屋でふさぎ込んでいると薫さんが入ってきて「美代ちゃんは私が嫌い?」「美代ちゃんはいつも笑っているけどホントは無理してるんじゃないかな」と聞かれとうとう我慢しきれずに感情を爆発させてしまったムゲ。
「嫌だけど認めるしかないだろ!頑張って受け入れようとしてるのに今度は笑うなとかみんな勝手なんだよ!!!」と猫の面を取り2階から飛び出してしまった。
日之出の家に行くと、飛び出す間際にムゲが言っていた「私も日之出と同じで思ったことがうまく言えない」の言葉に「なんであいつがそれを知っているんだ」と疑問に思う日之出の姿が。
太郎を家に入れ「太郎はあいつと同じ匂いがするな」「あいつでも思ったことが言えないなんてことがあるんだな」とムゲの事を考えていたら実は自分がムゲのことを好きになり始めていた事に気付く。
衝動的に太郎に「好きだ!!」と言うが、太郎は「猫だと日之出に好かれていいな」とそのまま眠りについてしまった。
朝目覚めると日之出は既に学校に行ってしまっていた。
そこへ猫店主が来てムゲは「美代はもういいや」と言ってしまう。その瞬間太郎から人間の面が剥がれ落ち、猫店主はそれを持ってさっそうと消えてしまった。
それから3日ほどムゲの行方不明騒動があり、その時によりちゃんの口から「小学校の頃ムゲのお母さんが出て行ってそれがいじめの原因となって、自分も仲良くしてるとターゲットになるからと距離を置いたが、やっぱりムゲが好きと気付き仲直りした。ムゲは平気そうに見えても実際は凄く傷付いてる」、と語られた。
しばらくして人間の笹木美代が学校へ通いだした。。。太郎はここにいるのに。。。
BBAの視聴感想(辛口)
主人公が中学2年の女子ってことで、ムゲの痛さ加減がリアルだと思いました。
日之出サンライズアタックとか真似する子が出てきそうだなと思いましたが、実際にやるとめちゃくちゃ危険だしイタイから、真似してはいけない。
あとムゲちゃんは家庭環境が複雑でかわいそうだったな。
パット見、父親が30後半~40前半くらいで薫さんが20後半くらいに見えるんですけど、14歳って人生で一番多感な時期にいきなり歳近い女が家に転がり込んでくるとかマジで無神経だよなぁ。距離の詰め方下手だし。父親もポンコツだし。
実の母親も「いつか戻ってくるつもりだったのに、あんたがいるせいで家に戻れなくなった!」とか言って薫さんに殴りかかるやべー奴だし。しかもこの母親、家に戻る事ばかり考えてムゲを引き取りたいとか一言も言わなかったし。
そりゃー早く日之出と結婚して家出たいって思うわ。
でもそれって好きって感情じゃなくてただの依存だよ。
あと上のネタバレではあんまり出せなかったけど、よりちゃんはいい友達だねー。
なかなかいないよ。友達のために怒ったり泣いたりできる子。
ムゲはよりちゃんがいたから潰れずに頑張れてたところは絶対ある!!
物語りの世界観はほんっとーに最高でした!!特に猫島。
鎌倉物語りの実写の黄泉の国にそっくりな世界観でした。(伝わるかな?)
人生から逃げて猫島に行ったけど諦めたくないから元の世界で頑張るって話なのに、視聴中ずっと「猫島行きてぇなぁ」って思ってたBBAはダメな大人です。
主に愛することを忘れると猫島から勧誘が来るっぽいですね。こねぇかなぁ。。
制作陣の熱の入れようが凄く伝わってきた作品なので、劇場で公開されなかったのが本当に悔やまれますね。
Netflixは1か月くらい無料で視聴できるし、辞めたくなったらサクッと停止できる有料コンテンツなので是非安心して観て欲しいと思います。
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(ネトフリはアフィリエイト一切やってなくて見ようが見まいが私には一銭も入ってこないので、マジで布教の一心で勧めております。)
まとめ
CMでよく流れてるアニメを見てみたら愛の在り方について考えさせられました。
また、既に社会に出ちゃってる人よりも現学生さんの方が感情移入がしやすくて世界にスッと入れて楽しめると思います。
大人で再婚を考えていたり子どもへ重圧をかけたりしている人はちょっと心が辛くなるような場面もあるかもしれませんが、もしそうなったらそれは間違っているということなので訂正に向けて動いてください。
『泣きたい私は猫をかぶる』とは猫のお面をかぶるのと泣きたいのを我慢して猫をかぶって過ごすが掛かった言葉遊びなんですね。
本来劇場で公開されるはずだった作品が家で視聴できるって凄く視聴環境的にはハードルが低くなりましたので、この機会に是非視聴されてみてはいかがでしょうか。
中の人全く触れてないけど、猫の質感がふわっふわで抱きたくなるから、それ目当てで観てもいいと思うよ。
それでは今回はこの辺で。次もぜってぇ見てくれよな☆
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